ポップアップショップについて
「Hey Gentleman Cafe」ポップアップショップについて
大量生産の時代となり、衣類だけなくオンリーワンのヴィンテージアイテムが再び注目される現代。
日本において1980年代〜90年代にあったヴィンテージブーム世代の懐古趣味だけではなく、
本当に質の良い物、今となっては作ることが出来ないオンリーワンのアイテムを求める若い層からの人気もあり、世代を超えて再評価され始めています。
なぜ今になって再評価がされるのか、と考えると、ファストファッションの台頭により、
衣料品に文化を感じることが少なくなったため、その文化の匂いや、
熱量のようなものを求める人が増えているのでは、と考えます。
弊社では、服を買い付けているのではなく、
アメリカやイギリス、世界各国の文化を買い付け、
お客様にその空間をご購入頂いていると考えております。
弊社のメインの買い付け先でありモデルとなっている店舗は、アメリカはボストンに店舗を構える「Bobby from Boston」
世界中のバイヤーから伝説のヴィンテージショップとして知られ、
かの「ラルフ・ローレン」氏とも交友があり、
ラルフローレンのヴィンテージライン「RRL」の内装は
「Bobby from Boston」を参考にしていると言われています。
残念ながら2016年5月に店主「ボビー・ガーネット」は亡くなってしまいましたが、
今もなお、ボストンの有名なファッションアイコンとなっています。
「Bobby from Boston」にはアメリカンヴィンテージだけでなく、
イギリスのヴィンテージアイテムも多く、まさにアメリカ東海岸の地における、
トラディショナル文化を過去から現代に繋ぐ役割を担っていました。
もちろん今もなお、世界中のバイヤーや、その土地の人々からも愛される名店です。
ハリウッド映画の衣装を担当することも多々あり、
「ジョニー・デップ」や「ロバート・デ・ニーロ」などのセレブ層も顧客に抱える一面もあります。
ハリウッド映画のスタイリストによると、古い時代がテーマとなった映画の時代考証において、
ヴィンテージウェアの説得力はそのシーンに無くてはならないものだそうです。
私どもも、「Bobby from Boston」の世界観に魅了された一人であり、
ファッション業界衰退が叫ばれる現代で、衣料品とはなにか?
現代のファッション業界のなかで貢献出来ることはなにか?
という自問自答の答えを、この「Bobby from Boston」で見つけたような気がしています。
人の営みに寄り添う衣料品、過去から現代へ文化を繋ぐ衣料品、
この説得力は世界共通だと考えております。
百貨店にヴィンテージウェアを展示販売をするというアプローチは偶然ではありますが、
他ならぬボビーなのです。30年ほど前になりますが、
アメリカの某有名百貨店でヴィンテージアイテムのポップアップショップを初めて行ったそうです。
日本において「Bobby from Boston」でもっとも買い付けを行っていた弊社が、
遠いアメリカの地でボビーが行ったことを、同じように我々が行っているのは、
少し運命めいたものすら感じております。
人の心を動かす魅力がヴィンテージにはあります。
しかしながら、ヴィンテージファン以外はその魅力にはまだ気付いていません。
古くて新しいオンリーワンの衣類たちは本当にスペシャルなのです。
どうぞ、お客様の笑顔に繋がる企画となることを願っております。
(株)BMB TRAD 代表
ヘイジェントルマンカフェ
馬場 丈雅
- 2017.01.24 Tuesday
- 「Hey Gentleman Cafe」ポップアップショップについて
- 11:57
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